MEASUREMENT

測定

1.はじめに

シールドルームには、それぞれの用途に即した「適用周波数における遮蔽性能(シールド性能)」が求められます。日本シールドでは、施工完了後に米軍規格MIL-STD-285に準拠した遮蔽測定を実施し、お客様に納得して頂けるような形で評価いたします。

2.シールド性能について

シールド性能は通常dB(デシベル)で表記します。シールド性能が40dBの場合、外部電界がシールドルーム内部に侵入した際、電磁波を1/100まで減衰させる効果があることを示します。また、60dB、80dB、100dBと20dBずつ上昇していく毎に、1/1000、1/10000、1/100000と、減衰効果は10倍ずつ上昇します。

シールド性能の図

3.測定機器

シールドルームを使われるお客様により、さまざまな周波数帯域があります。シールド性能を測定する際には各周波数に適したアンテナを使用します。(表1)表1のようなアンテナと、測定機器(表2)を使いシールド性能を測定します。

表1 アンテナ一覧
アンテナ名称 適用周波数
ロッドアンテナ 500kHz~30MHz
バイコニカルアンテナ 30MHz~300MHz
ログペリオディックアンテナ 300MHZ~1000MHz
バイコニログアンテナ 30MHz~1000MHz
ダブルリッジドガイドホーンアンテナ 1GHz~18GHz
ロッドアンテナの写真
ロッドアンテナ
バイコニログアンテナの写真
バイコニログアンテナ
ダブルリッジド ガイドホーンアンテナ
ダブルリッジド
ガイドホーンアンテナ
表2 測定機器一覧
機器名称 用途
シグナルジェネレータ(標準信号発生器) 任意の周波数、出力をアンテナに送り信号を発信させる
パワーアンプ シグナルジェネレータより受けた信号を増幅し、発信する
スペクトラムアナライザ 送信アンテナより発信した電磁波を受信アンテナで受信し、波形として周波数、電界強度を表示する

4.測定法

シールド性能の測定法として、米軍規格MIL-STD-285にならい測定を実施します。

測定法の写真1
測定法の写真2
測定法の写真3

SE (dB) = E1 (dBμV)-E2 (dBμV)